เข้าสู่ระบบ子持ちの女性は特につらいよね。
やっぱり、欲だけのために"割り切って"なんていうふうに、誰とでも行為は できないもの。死ぬほど好きな相手ならともかく、普通は婚姻関係のない男性《ひと》
との行為には、なかなか踏み切れないと思う。リスクもあるだろうし。
悪い人間は、世の中星の数ほどいるから。 しかし、こんなに若くして自分がレスられる身になろうとは―― 結婚生活灰色どころか、真っ黒よ。 私の両親は少なくとも私がまだ実家にいた頃は、確実に夫婦生活が あったと思う。両親は1階で寝てて、私の部屋は2階にあった。
深夜まで起きてて受験勉強してた折に、夜食を作るために階下に 降りることがあって── たまたまの偶然が何度か重なり、それと思われる場面に 遭遇したことがあったから。夫婦とは、そういうものっていう刷り込みが、私の中で
出来上がっていた。だから、よもや夢にも若くしてレスの生活に突入するなんて──
そんな男性が存在することすら、最近まで想像だにしなかった。その最中に私が部屋を通る時──
急いで|彼らは《両親》いつも布団に潜り込んで、寝た振りしてた。私の足音でなんとか間に合ってたみたいで、お陰さまで?
直截的なシーンには出くわさず済んだ。両親とのことは、狭い日本の住宅事情と私の察する能力のなさが
招いたことで、まぁ、後から考えたらっていう話なんだけど。流石に思い至ってからは、喉が渇いても深夜に台所へ行くことは
しなくなったっていうか、できなくなった。流石に真っ裸で──っていうシーンを見たくはなかったので。
そういう昼も夜も仲の良い両親を見て育ち、夫婦というのは そういうものって思い育ってきたので、夫の言動と本心を知った時の 私のShockは計り知れないほど大きなものだった。 ◇ ◇ ◇ ◇ 夫には冬が来る前に『正月は無理して帰って来なくていいよ』と連絡をした。
そして今回だけじゃなくて毎年、盆と正月は気にしなくていいよとも……。折角思い切り仕事をするために単身で行ったのだから、仕事に
邁進してくださいと。 夫婦生活もない枯れた夫婦が、半年に1度心ここにあらずで 単に顔を合わせたとて何になろう、そういう思いがあったから。 案の定、夫は『そう? 申し訳ないね』……と返してきた。
嬉々として張り切り、新しい仕事への期待に胸を膨らませ、我が家を
旅立っていく夫を、私は見送った。 そしてその後、私が夫の赴任先へ行くことは一度もなかった。 心が離れつつあった中での遠距離の生活に、離れているからという 寂しさはなかった。 私にあったのは、夫の放った言葉を知らず素直に夫を愛してた頃の自分に 戻れないという、別の寂しさがあった。 言ってはならないことを吐露した本人は、もうすでにいつ誰に その言葉を言ったのかさえ、おぼろげにしか思い出せないみたいで、 大したこととも捉えていないのだろう。 私が返した言葉に対するあの時の夫の様子で、そんなことが垣間見えた。その言葉が、私の心臓を一突きしたことなど、永遠に理解できまい。
元妻との大切な夫婦の時間も……可愛い子らとの触れ合いや語らいの時間も……簡単に手放した俺に、今は何も残っていなかった。 元妻の言ってたことが正しい。 俺こそが先に家族を捨てたんだ。 そして元妻は、捨てられる前に俺を捨てた……うん? わけが分からなくなってきた。 どっちが先だ? 夕飯で飲んだビールが、今頃身体に効いてきたのか? 8年間独りで毎日充実していると思った日々を送ってきたのに、いきなりこんなにテンション下がるっておかしいだろ? 明日からも単身赴任と思えばいいだけさ!! 8年独りで平気な男なら10年は大丈夫だろ? そう思って生きろ、将康。 10年過ぎたら、またその時身の振り方を考えればいいのさ。 なんだ、考え方を変えれば大したことじゃないと思えるじゃないか。 ハハハっ! この現実が夢ならいいのにと、その夜の俺はどんなに思ったことか。 その夜、どんなに頑張っても俺は眠ることができなかった。 何故こんなことになったのか……納得するのだが、いろいろ考えていくうちに、最初の疑問に戻ってしまう。 どうして由宇子、こんなことをしたんだ? ってね。 酷いじゃないかって、ループするわけだ。 それで、元妻の気持ちを理解しようとして、考えたり想像したりそして納得して俺が悪かったって反省もする。 だが、またいろんな考えに捉われてやっぱり最初の気持ちに戻る。 このループをこの夜4回はしたな!* 完全に納得できないのはまだまだ聞きたいことがあって、突然のことに話し合いの時間もそんなに取れず、ひとまずはと独りでホテルに逗留しているからだろうと思う。 今更だがもっと元妻の胸の内を聞いてみたいと思った。 ベッドに入ったものの思考の波に飲まれ、芯から眠ることができずに一晩過ごした俺は、明け方にも関わらずメールの気安さで元妻に疑問を投げ掛けた。
それに本気で余所の女を好きになって家を出て行くわけでもない夫に、わざわざ離婚を突き付けて2人の子供たちを父無し子《ててなしご》にするはずもないだろうと高を括っていたのかもしれない。 自分の予想の甘さにまた、泣けてきそうだ。 浮気も不倫も疑われるようなことはあったかもしれないが、振り返ってみても、どちらの件も不可抗力だったし、俺自身相手の女性たちに対して微塵も浮気心などなかった。 そこのところは元妻も分っているはず。 しかし、惚れられているから大丈夫だと高を括っていた俺は、彼女を不安にさせ──思い遣りを持たない夫《おとこ》はいらないとばかりに、諸々の疑惑と単身赴任だけで、ばっさりと元妻に切られたのだ。 仕事にばかり気をとられて、元妻の気持ちに寄り添うことをせず、俺が無神経で不精だったがために生んだ、亀裂なのだろう。 しかも俺に対するただのパフォーマンスなんかじゃなく……怒りを示すためだけに勢いで離婚届を出したわけでもなく……再婚までしてその上、再婚相手と子共まで産んでいた。 惚れられていると思っていたのは、ただの自惚れだったのだと思い知った。 家族の過ぎ去った月日と年齢を頭に浮かべてみた。 女盛りの元妻を8年も独りにしていたのだ。 もし彼女が黙って待っていたとしたら……。 親を親として認識し始め甘えたい盛りの子らを8年も放っておけた自分に、今更ながら驚いた。 俺ってバカ? 元妻が俺を捨てた原因は、りっぱに筋の通るものだったのだ。 仕事のできる俺……元妻に惚れさすことのできる俺……お金を儲けてくるんだから少しくらい不自由なことがあってもと、考えていた俺。 大切なモノを…… 大切なことを……見失っていたんだなぁ~ ホテルのベッドの上で今更ながら、改めて気付いた。
家を出た時に思い知った。 反対していた由宇子に、無理やり単身赴任を決めて俺が赴任先に旅立ったあの日、多少の違いはあるにせよ由宇子もまた、今の俺のように寂しい想いでいたであろうことを。 由宇子、ごめん。 君の不安を思い遣ることのできない、思い遣りのない夫だった。 心の中で元妻に詫びた。 もう怒りは消えていた。 ただひとつ心残りがあった。 美誠《みま》と智宏に――『ただいま……父さんやっと帰ってきた。 ずっと会えるのを楽しみにしてたよ』 そんな台詞を考えて帰ってきたのに言えなかった。 それが切なく、悲しかった。 ひとまず今夜は引き続きホテルに宿泊して、明日は不動産巡りだな。 ホテルに向かう電車の中で、俺はいつの間にか泣いていた。 泣いたのは子供の頃以来だなと思った。 単身赴任には、落とし穴があるとは聞いていた。 まず由宇子が言っていたように、相方の浮気。 気楽な独り暮らしが捨てがたくなる。 単身終えて帰ると父親の居場所がなくなってる。 いろいろ聞こえてきたが、俺の耳にはまさに馬耳東風だった。 妻の浮気については全く心配していなかった。 彼女は独身の頃、それはそれはモテた。 俺はそんな中、他の男どもを跳ね除け勝ち取った。 モテるが浮気症なところのない女性だ。 それに家庭的で子供たちをとても愛している。 だから彼女の異性関係は安心していられた。 自惚れもあった。 彼女は俺に惚れていると思っていたから。 そして俺自身の浮気についても、ほぼほぼ走らない自信はあったし、元妻以外の女に惚れる可能性はなかった。 そう、俺が由宇子に惚れていたからだ。 油断して間違いを犯したとしても、浮気止まりなら許してくれるだろうとも、頭のどこかにあったかもしれない。 だって元妻は俺に惚れているからと。
赴任先で元夫がインフルエンザに罹った時に様子を見にきてくれた女性だって相手が元夫じゃなくて、ジャガイモのような顔をした如何にも女性と縁遠い容姿の男性《おとこ》だったなら、2日間も訪ねてきて細々と世話をやいてくれただろうか? 聞くところによると、初日は汗まみれになったパジャマ代わりのスエットまで洗ってくれたらしい。 きっと脱がすのも手伝ってもらってたんじゃないかな。 元夫は、病気で動けない病人だから世話をしてもらったと思ってるのかもしれないけれど、女性のほうに1mmも下心がなかったと言えるだろうか。 きっとその女性は、前々から元夫に好意を持っていたと思う。 私の母が突然訪ねていって、ふたりでひとつ部屋の中にいるところを見られ、あのあと女性は元夫に接近するのを止めたのか、はたまたあの時のことをきっかけに妻が側にいないのをいいことに親密になったのか、知る由もないけれど。 私はそんな異性問題で悩まないでいられる男性《ひと》と結婚したから、今となっちゃ知ったこっちゃないって感じ。「俺はそんなに信用をなくしてたのか? 君を欺いて不倫していると思われていたのか?」 君のことを妻として大切に思っていないと思われてたんだ?」 由宇子は、瞬きひとつせず真っ直ぐに俺を見つめてきた。 その瞳には、後悔や言い訳や、そしてそんな感情と共に、もはや俺に対する怒りさえも灯ってはいなかった。 何故ならその瞳は確かに俺を見ているのだが心が……魂が…… 俺の目を突き抜け、遥か遠くを見ていた。 そしてもはや、俺の問い掛けに由宇子が答えることはなかった。 今度こそ俺は元家族の住む家を出た。
帰ろうと思ったのだが…… 由宇子には先ほど赴任先での女子社員から世話になった時のことを何故部屋に入れたのだと責められてしまったこともあって、改めていろいろと当時のことを思い出し、あれもこれも……もしかして離婚される原因だったのだろうかと思い始めると聞かずにはいられなかった。「なぁ、赴任する少し前に来た匿名の手紙の件、あれももしかして……いやあのことは、ちゃんと説明したのだし理解してもらえてたと思ってたけど、俺の独りよがりだったりするのか?」「そうよ独りよがりだった。 どうしてそんなに無防備なの? どうして妻を不安にすることを仕出かすの? 当時のあなたの言い草を思い出すだけで、情けないわ。 得意げに、オウムのように何もなかったばかりを言うのではなくて、反省の言葉を述べて、次からは気をつけるすまなかったと言ってほしかったわ。 それにね、女房思うほど亭主モテもせずって確かにそんな夫たちもいるけれど、自覚がないのか、ない振りをしているのか知らないけど、あなたは昔から女性にモテるじゃない。 結婚してからだって結婚指輪しているあなたに粉をかけてくる女子社員は少なからずいたはず。 会社にいない妻に何が分るんだとか、舐めない方がいいわよ? もう今更なことだけどね。 案外妻ってそういう情報網持っていて、よく把握してたりするもんなのよ?」「同僚や部下からよく相談と称して、あなたのスマホには一体何人の女性たちからメールが入っていたことか。 私が知らなかったとでも? 休日家に居た時、あなたから手が離せないから電話に出てほしいと言われたことがあって代わりに出たら、会社の女子社員からだった。 今は出られないから後からかけさせますと言って電話を切ったあと、なんとなく気になっていろいろと送受信着暦を見てしまったの。 それ見てすごいなと思った。 男は妻子がいても外ではパリっと仕事の出来る、男《single》の顔でいられるもんだから――。 独身の頃と代わらずモテてますな……って思った。 手紙に書いてあった女性の話だけど、ホテルの部屋の中まで付いていって、あなたを押し倒してくるなんてよっぽど好きでないとできないことよ」 この元夫《ひと》は分かっているのだろうか。 毎度毎度寝言は寝てから言えよって言いたくなるような、言い訳し
敢えて自分が言うほどのことでもないと、言わずにいたことだが、何もなかったのだし笑い話にするつもりで事の顛末を正直に俺は話した。「それがさ、悪酔いしたからこりゃあ駄目だと思って、目についたラブホに即効入ったんだけど、会社の性質の悪い女子社員が一緒に付いてきたみたいでドアを開けて部屋に入った途端、後ろからそのままベッドに押し倒されてしまったんだよな。 笑うだろ? 飲み過ぎて体調不良になった男を襲うなんて普通じゃないよ全く」「ふ~ん、それで?」「何してんだよお前って言って、ひっぺがして俺はすごく眠かったからそのまんま寝たよ。 あとのことは知らん!」「知らんて、次の日は?」「俺のほうが先に起きた。彼女はグースカまだ寝てた」「で?」「でっ? って、俺はとっとと1人で帰って来た……おしまい。 何もなかったよ、モチロン。 ホテル入ろうとした時に、その女子社員が俺の後から付いてきてたのを見てたヤツがいて、邪推して君に知らせてきたんじゃないのかな。 何も疚しいことはないんだから気にしなくていいんだよ、由宇子」「どうして……どーして、その女と一緒の部屋で一晩一緒になんかいられたの? どうして笑いながら普通に話すの? 私の気持ちは考えないの? 酔ってたって男女が一晩一緒に1つの部屋で過ごしたんでしょ? 何もないって有り得ない! どうしてすぐに女を置いて他の部屋に行かなかったの?」「酔って気持ち悪くなって早く横になって眠りたかったし、また別の部屋に移るっていうのは、その時考えつかなかった……な。 そもそも俺がその気にならないと行為に及べないんだからそっちの心配はしてなかったし。 男にその気がない場合、大事にならないさ」「今回は酔い過ぎてそんな気にもならなかったでしょうけれど、もし、ほろ酔い気分の時に襲われてその気になってたとしたら? そういうのは考えないわけ? その相手が常日頃から可愛くて、できればお手あわせ願いたい子だったら? 据え膳いただかずに我慢できちゃうの? あなた、危機感なさ過ぎじゃないの?」「何なに……焼餅まだ焼いてくれんの? 大丈夫だって! 女房思うほど亭主モテもせずって言うじゃないか。 さっ、この話しはこれでおしまいにしよう。 そんな手紙気にしなくていいさ」 確か、最後はそんなふうに由